
家具の扉や引き出しについている取手。スムーズに物を出したりしまったりできる機能面と、家具の表情を形作る装飾面を併せ持っています。小さな部分でも家具のデザインに与える影響は大きく、交換するだけでも印象はガラリと変化します。
家具を買い替えるよりもはるかに低予算で、初心者でも簡単にDIYでき、通販やホームセンタ―のほか100均などにある幅広い商品から選べます。
しかし、ぴったりと合うものを選ぶには、使い勝手やインテリアとの相性も気になります。そこで今回は、家具の取手の種類や選び方について深掘りしました。同じ家具でも、まるで買い替えたかのように新たな気分で使えるでしょう。
目次
1.取手の役割
2.取手の種類は?
2.1.角型取手
2.2.ライン取手
2.3.回転取手
2.4.埋め込み取手
2.5.プッシュツマミ
2.6.カン
3.取手によく用いられる材質
3.1.木製
3.2.アルミ
3.3.ステンレス
3.4.アイアン
3.5.真鍮
3.6.プラスチック
3.7.革
4.おすすめの選び方
4.1.サイズが合うものを選ぶ
4.2.家具の色や目指すスタイルに合わせて選ぶ
5.まとめ
1. 取手の役割
家具の取手は引き出しや扉を開け閉めしたり、収納BOXを持ち上げたり引っ張ったりするために取り付けられた器具です。握り手や把手(はしゅ)ともいいます。
普段は何気なく使っていますが、取手がなければ大きな扉や重い引き出しを開けるのは大変です。手で握る取手があるため、物の収納や移動が簡単に行えます。
2. 取手の種類は?
コの字型に近い形をした取手にはさまざまな種類があり、形状や材質、取り付けタイプなどで分類ができます。それぞれの特徴を知って、場所に合った使いやすいものを選びましょう。
2.1 角型取手

事務机やキッチンの引き出しをはじめ、一般的な家具に使われているのが角型タイプで、押したり引いたりの動作が容易にできます。角型の角ばった部分を削いだものが丸型タイプです。見た目のデザインが良いためサイドボードなどにも採用されています。
2.2 ライン取手

キッチンなどの収納に用いられているのがライン取手です。扉の上部に沿ってつけられ表面に出っ張りがありません。すっきりとしたデザインで掃除もしやすいのがメリットです。しかし指先の力が必要で、ネイルをしていると引き出しにくく感じる場合もあります。
2.3 回転取手

通常時は平らに納まっているのが回転取手です。金具部分を押すとくるりと回って取手が現れます。普段はフラットなのでスタッキングや床下収納で採用されています。
2.4 埋め込み取手

本体に埋め込まれている埋め込み取手はさぐりがあり、引き出しや収納ケース、キャビネットなどの幅広い用途に使われています。樹脂製のものが多く耐荷重は低めです。
2.5 プッシュツマミ

本体にあけた穴に差し込んで取り付けるプッシュツマミは、2回押すと表面にツマミが現れます。キャビネットなど、家具の表面に突起を作りたくないときに重宝します。
指先でつまんで開けるツマミも取手の一種。さまざまな素材や色、デザインが展開されていて選択肢が豊富です。力が入りにくいため大きな扉や引き出しには適していません。ビスでとめたりねじ込んだりして取り付けます。
2.6 カン

和ダンスなどの日本独自の家具に見られるのがカンです。別名、ブラカンや下がりカンともいいます。手をかける部分が本体にぶら下がっていて、指をかけて引き出します。
3. 取手によく用いられる材質
取手にはさまざまな素材のものが用意されています。木製や金属製、プラスチックに革素材のものなど種類が豊かです。材質によって向いていない場所があるので確認しておきましょう。
3.1 木製
木製の取手は温もりのある雰囲気を作りたいときにおすすめです。自然な木目模様をそのまま生かしたり、好みに合わせてカラフルに色を塗ったりすることができます。
3.2 アルミ
アルミは軽くて丈夫で、大きな取手が必要なときに重宝します。上品な光沢がありシンプルなものから装飾性の高いものまで豊富な展開です。熱伝導率が高いのでコンロ近くには適しませんが、お手入れが簡単です。
3.3 ステンレス
ステンレスはサビにくく丈夫でキッチンなどの水回りに適しています。熱が伝わりにくいため低温から高温までのあらゆる環境に対応します。落ち着いた色味で輝きは鈍くコーディネートしやすい素材です。
3.4 アイアン
鉄を示すアイアンには、厳密にいうと鉄と炭素を合成した鋼が使われています。熱に強くある程度の強度もあり汎用性の高い素材です。ただし、サビに弱い性質のため水気のある場所には向きません。
3.5 真鍮
銅と亜鉛の合金である真鍮は独自の色と光沢が魅力です。放置すると変色が進みますが、磨いてお手入れすると元通りに。殺菌作用があるものの水分に弱いので水回りは避けて使います。
3.6 プラスチック
ポリプロピレンやABSといったプラスチックは、軽くて強度も備えている素材です。水や汚れにも強いのでキッチンなどでも使えます。加工が簡単なのでデザインの幅が広く、好みのものが見つかりやすいでしょう。
3.7 革
革製の取手は感触がよく優しい使い心地です。家具と柔らかな革の取手の組み合わせはとてもユニークで、独自の風合いが楽しめます。ナチュラルで温もりのある空間にしたいときにおすすめです。
4. おすすめの選び方
気に入った取手を見つけても、取り付ける家具に合わなければ交換できません。また、部屋の雰囲気とかけ離れたものを選択すれば、後悔する羽目に。サイズとイメージを事前に固めてから探すのがコツです。
4.1 サイズが合うものを選ぶ
サイズ選びで確認したいポイントは、取手のビスピッチとビスの規格、扉の厚みです。まず、板にあいた穴の1つ目の中心から2つ目の中心までの長さを測ります。このピッチに誤差が出ると交換が難しくなるため、メジャーや物差しで正確に計測しましょう。
次にビスの規格をチェックします。家具にはビスのサイズに合った穴があいているため、取手を外してビスのギザギザ部分の直径を測ります。ビスの直径が3mmなら「M3」、4mmなら「M4」が適した規格です。
最後は取り付ける板の厚みの計測です。家具によって板の厚さは違いがあります。購入したい取手に付属されたビスの長さが、板の厚みと合わない場合もあるので、忘れずに確認が必要です。売られている取手には適した厚みを記載しているケースが多いので、必ず表示を見ておきましょう。
4.2 家具の色や目指すスタイルに合わせて選ぶ
ホワイトの家具はさまざまなインテリアテイストを実現できるマルチなカラー。ツマミも同色にそろえれば上品なお部屋が叶います。ゴールドのツマミなら少し大人でハイクラスな雰囲気に。気品のある空間にしたいならツヤツヤのゴールドがおすすめです。
ガーリーに決めたいならパステルカラーで甘さを足してもいいでしょう。モダンにしたいならブラックでアクセントに。木製の取手ならナチュラルな要素が加わります。
ブラウン系の木製家具も幅広いインテリアスタイルに対応できます。温かみと落ち着きが感じられる空間にするときは、同素材の取手を合わせるのがおすすめです。
インダストリアル風を目指したいならアイアン素材の取手がぴったり。木製家具に合わせれば、マットなブラックの質感がよくマッチし、空間を引き締めます。
木製家具にアンティークの印象をプラスしたいなら真鍮の取手にチェンジ。ときが経つほど変化して独自の味わいが感じられ、高級なイメージもプラスできます。
5. まとめ

部屋の雰囲気を変えたいときには取手の交換が効果的です。費用をかけたくないときに、今ある家具を生かして印象を変えられます。使う道具はドライバーだけの簡単なDIYなので、気軽に作業できるのもポイントです。素材によっては水や熱に弱いものもあるので、設置場所に適したものを選びましょう。
